このカレーについて
スパイスカレーの王道とも言うべきチキンカレーのレシピです。
初心者の方にも作りやすい基本的なレシピに仕上げました。
使用する具材自体も少ないので、スパイスカレーの中でもシンプルかつリーズナブルに作ることが出来るのも魅力です。このカレーを作ってみるだけでスパイスカレーのハードルがぐっと下がるのではないでしょうか。
辛みの引き立たせ方にも試行錯誤したので、ただ辛いカレーとは違う奥深さを感じてもらえればうれしいです。
ホールスパイスのテンパリング、玉ねぎの炒め方など基本テクニックの習得にも役立てていただければと思います。
材料(4皿分)
ホールスパイス
- マスタードシード:小さじ1
- クミンシード:小さじ1
- シナモン:1/2本
- クローブ:6粒
パウダースパイス
- コリアンダー:大さじ1
- クミン:大さじ1
- ターメリック:小さじ1
- カイエンペッパー小さじ1/2
- クローブ:小さじ1/2
- ブラックペッパー:小さじ1/2
食材
- 玉ねぎ:1個
- カットトマト缶:1/2缶
- 鶏もも肉:400g
- にんにく+しょうが:大さじ1
その他
- サラダ油:大さじ3
- 水:100ml
- 塩:小さじ1
作り方
食材の下準備
玉ねぎは半分をみじん切りに、半分を一口サイズにカット。
※みじん切りはベースに、一口サイズは具材として使用します。
鶏もも肉を一口サイズにカットしておく。
手順1
フライパンにサラダ油とマスタードシード・シナモンスティック・クローブを入れ、香りが出るまで弱火でじっくりとテンパリング。マスタードシードが白くなり始め、パチパチとしてきたらOK!
火を落とし、クミンシードを加え小さな気泡が出てくるまで加熱する。
にんにく+しょうがを加え香りが出るまで炒める。
手順2
玉ねぎのみじん切りを入れ、飴色になるまで中火でじっくりと炒める。
※この時、塩を一つまみ加えることで水分が出やすくなり、時間短縮になります
手順3
トマト缶を入れ、焦げないように注意しながら中火で加熱。
ある程度水分が飛び、ドロッとしてきたところで鶏もも肉を加え、表面が白くなるまで火を通す。
手順4
パウダースパイスと塩を加え全体となじませるように炒め、スパイスにしっかりと火を通す。
手順5
一口サイズの玉ねぎと水を加え、蓋をして玉ねぎがくたっとするまで軽く煮込んだら完成!
ポイント
辛味は2種類のスパイスを使う
カイエンペッパー(チリペッパー)単体ではどうしても辛味が単調になってしまいます。
辛い物が苦手な人は特に敏感で、少量の追加でも辛く感じてしまいます。
ブラックペッパーを辛味のベースとして増やしたことで、刺激の残り方に変化が起こり奥行きのある辛味に様変わりします。
スパイスカレーの名店、魯珈の店主の齋藤絵理さんにアドバイスをいただいた方法で、辛味の感じ方が180度変わりました。粒度でも感じ方が変わるようなので、ハンドミル引きを使うようにしています。
玉ねぎ、パウダースパイスの火入れは丁寧に
焦げは苦味になり、スパイスカレーとして積み上げていく美味しさとは全くの別方向です。
つまり、どんなに配合・調理が完璧でも焦げの味は相殺出来ず、違和感として残り続けてしまいます。
焦げを防止するためにも
- 目を離さない
- 火加減に注意する
- 適宜さし水を加える
ことを意識しながら向き合ってください。
コメント